キャンプで冷凍食品。コンビニ冷凍グラタンをダッチオーブンでスチーム調理してみた
ダッチ”スチーム”オーブン
ダッチオーブンといえば煮る・蒸す・焼くの万能調理器具。ふと「蒸しながら炭火で熱すればスチームオーブンになるのでは」と思ったので、さっそくコンビニ冷凍食品をターゲットに実験してみました。
家庭用スチームオーブンの仕組み
300℃近い高温の蒸気(風)を食材に吹き付けて調理するスチームオーブン。適度な蒸気により表面の水分を保ったまま、オーブン調理が可能になります。
ダッチスチームオーブンとは
この高温の蒸気を上部からの炭火熱で作り出し、足りない熱量を炭火からの熱と赤外線で補う調理方法。蒸気を活かしたまま、アウトドアらしいオーブン調理が可能になります。キャンプファンではこの調理方法を「ダッチスチームオーブン」と呼んでいます。
コンビニ冷凍グラタン
今回選んだ食材は子供も大好き、そしてキャンプ料理とはほど遠い「冷凍されたグラタン」。最近のコンビニグラタンはホント美味しいので、ぜひキャンプ場でも食べたいところ。さっそく実験してみましょう。
上部からの熱量が欲しいのでハーフタイプのダッチオーブンを選択。個人的にはフルサイズよりも使い勝手が良いのでおすすめです。
まず一番の心配はプラスチック容器。ある程度熱に強いでしょうが、さすがに炭火オーブンでは溶ける心配があるので、中網の下に水を敷き、蒸気の膜で保護します。さらにその蒸気は上部からの炭火で熱せられ「高温スチーム」状態に。まさに「ダッチ”スチーム”オーブン」の完成です(笑)
下部からバーナーの熱で熱しつつ、上部に炭火を配置します。炭火は高温である方が望ましいので、定期的にうちわなどで酸素を送り込みましょう。後はしっかりフタをして完成を待ちます。
いい感じに焼けてきました。写真では分かりづらいですが、水量は容器が半分浸かるぐらい入れています。ただ設置場所が水平でないと隅に寄ってしまい、上部からの熱が均等に当たらないので気を付けましょう(写真は失敗例)。
完成!中までしっかり熱が通り、パサパサにもならず、とても上手にできました。チーズの溶け具合いもレンジ調理より上々です。
総評
ダッチオーブンを利用すれば冷凍食品も工夫次第で調理可能な事がわかりました。ただ難点としては思いのほか時間がかかる所。今回も30分ほど要しており、そこまでして食べたいかが重要なポイント(笑)それでもゼロから作るよりかは大分お手軽ですので、興味のある方はぜひお試しください。
ちょっとしたレンジ代わりに使える「ダッチスチームオーブン」。今後も色々と実験していきますのでお楽しみに!